大和市つきみ野に計画した産婦人科医院です。築年数が経っており、部分改修を幾度となく行ったため内装はかなり痛んでいた。私たちは妊婦さんにリラックスして過ごしてもらうため木を使った優しく機能性の高い空間を目指した。
営業しながらの工事は難しく、工期を分けて改修し 入院患者さんの負担のないよう計画した。
解体を始めると部分改修をしていたせいか、配管や配線が図面と異なり、計画図通り進まないこともあり、その場でオーナーと施工会社と密に打合せしながら慎重に進めた。インテリアデザインには間接照明を多用することで、ギラギラしない落ち着いた雰囲気を意識し、壁や天井などに珪藻土をつかい、空間そのものに優しさを演出した。サインもごちゃごちゃさせないよう、シンプルなピクトを中心に配置し、長く待つ受付には最新のITシステムを導入することで、少しでも妊婦さんの負担をへらすように努力した。
この空間で生まれた子供がスクスクと育ちますように。