川崎市の宿河原駅前に計画したビール専門店です。極端に店舗の数が少ないこの地に新たな息吹を吹き込みたいという強い想いのオーナーさんの店舗。
この地に出店する計画は、不安な気持ちの方が大きかったが、オーナーの想いは立地をも凌ぐ意気込みがあった。私たちはターゲットを大手メーカーに勤める35歳男性に絞り、後輩に少し自慢したくなるようトランディショナルで本物志向の強い店舗を目的とした。毎日を忙しく過ごすサラリーマンに「本物のビール」を提供することで、仕事と家庭の気持ちを切り替えることができる＝Switchということで、「Beer Switch」とした。BI(ブランドアイデンティティー)を「極上の樽生ビール」とすることで、それに合わない行為や行動は全て削除していった。例えば、樽冷式冷蔵庫やグラスの自然乾燥、運送会社の選定など10のこだわりを掲げ、まさに樽生ビールは「極上」の一言になった。
オリジナルグラスに注がれるビールは黄金色に輝き、看板メニューであるこだわりの生ハムは油分が多いことから、メニューから外した。オープンを迎え、本当のビールが集まる貴重な場として予想を大きく超えるお客様に来て頂いている。
この空間で極上の樽生ビールを飲む。その価値を楽しんでもらえますように。
