鎌倉の稲村ヶ崎駅前に計画した干物caféです。若いオーナーが同じ志を持った仲間と3名で立ち上げた。
たくさんの物件を見て廻り、直感で選んだ店舗がこの物件。
稲村ヶ崎駅は江ノ電が走るしっとりと落ち着いた街並みである。私たちはターゲットを横浜市内に住む26歳の女性にターゲットに絞り計画を進めた。築年数が不明なこの物件は以前にクリーニング店を営んでいたオーナーがご高齢のため閉店したが、そんな前のオーナーの気持ちを引き継いで、若い3名がcaféとしてコンバージョンを行った。図面もなく現場寸法を確認しながら、計画図を起こし、解体時には想定もしていなかったことも多々起きた。
脱サラをし、初めての出店なので幾度となく打合せを詰め 本当に顧客が求めているメニューや店舗のあり方、オペレーションなどを模索した。BI(ブランドアイデンティティー)を「鎌倉の日常を旅する」とし、江ノ電のレールの上を歩いて自宅に帰るような、鎌倉では日常だけど、横浜に住んでいる方々は普段目にしないような風景を大切にした。
工事についても予算が厳しいため、施工会社には依頼せず、自分たちを中心にたくさんの仲間が工事を手伝ってくれ、本当に皆さんの強い想いで完成した。
名前の通り、この空間がみんなのヨリドコロになりますように。