パリと鎌倉をデザートでつなぐ
– Régalez–Vous – (レガレ ヴ)

  1. インテリア

JR鎌倉駅西口から徒歩3分、「パリと鎌倉をデザートでつなぐ」をコンセプトに計画した。 

店名の「Régalez–Vous」(レガレ ヴ) とは、作り手が食事を振舞いご馳走をする際に使う言葉で「どうぞ心ゆくまで味わい満喫してください」という意味。心を込めて作った特別なデザート、他では食べられないレストランデザートを皆さんに堪能してほしいというシェフの願いを込めて、この店名になりました。

「Régalez–Vous」(レガレ ヴ)で食べるべき一皿をあげるとすると「パリ左岸のスフレ」です。シェフパティシエを務めたパリ最古のレストラン、“Lapérouse”(ラペルーズ)の1766年当時のメニューからスフレを復活させ、その味を日本で唯一楽しめる場所がこの鎌倉の店舗です。

インテリアデザインはパリの中でもモダンと歴史を感じられるようなデザインを意識している。
歴史の部分には、パリの1960年代後半から1970年代のパリをイメージし、モールで装飾を施し、ミニャルディーズやsandwichを飾る什器は白モルタルを採用することで、モダンに演出している。

パリの過去と現代を表現することで、お店にいながらも過去と現代のパリを行き来しているような錯覚を感じることができる。

ステージのデザインは一変し、オーナーシェフの亮太郎さんの所作が美しく見えるように極力シンプルに、木調で空間を囲います。鎌倉の自然や日本の「侘び寂び」を演出し、レガレヴルーと言われる「Régalez–Vous」を象徴する壁がパリと鎌倉をつなぎます。また、厨房内の天井をRにすることで、「Régalez–Vous」のRや「Ryotaro」のRを強調し、ロゴデザインにもその想いが入っています。

店内に入った際にオンステージのコントラストは、空間に奥行きが生まれると同時に見るもの全てを魅了する空間になると信じています。

照明計画はインテリアデザインを活かすようにカウンターや家具、什器等に照明を内蔵させて、器具自体は目立たせずにインテリアと商品を引き立たせるように計画した。すべての照明器具は演色性(ものの色の見え方)が高いLEDを使用して、味はもちろんですが、見た目にも素材の色をよりきれいに、おいしそうに見えるように配慮した。照明によって、より上質で心地よい空間となるように照明を演出した。

一流のデザートやパンを楽しめ、たくさんの方に愛されるお店になるよう願いを込めて。

Régalez–Vous

用途
フレンチデザート
場所
JR 鎌倉駅
竣工
2021年8月
構造
鉄骨造
階数
1階
URL
https://www.instagram.com/regalez_vous_kamakura/
Régalez–VousRégalez–Vous
実績の画像
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