ミツワ株式会社 トミヤアパレル事業部 ブランドディレクター
進浩一郎
kusukusu inc. 代表
鈴木 竜
各種プラスチック製品を主力商品としたミツワ株式会社を母体とした、トミヤアパレル事業部アメトラシャツブランド「チュノンブリランテ」の旗艦店が鎌倉笹目町にてオープン致しました!チュノンブリランテ 進浩一郎さんにお話を伺いました。コンセプトやターゲット層に合わせて、内装デザインを担当させて頂きました。
今回、貴社にとって初めての直営店舗になりますが、店舗を持つことに至った経緯を教えてください。
自身で2015年にチュノンブリランテブランドを立ち上げ、こだわりをコンセプトに妥協しないモノ作りを心がけ百貨店様にて販売させて頂きブランドを今日まで成長させて頂きました。ビジネスとして、いかに早くいかに多くという考え方もありますが、こだわりは、時間も生産数もかなり制限されてしまいます。だからこそ一着一着コミュニケーションを取りながらお客様と寄り添い、気軽に訪れていただけるような店舗がこのブランドとして必要と考え自社店舗の運営を検討し始めました。
設計事務所はどの様に探されましたか?
インターネットで探しました。実は色々な事務所さんにお会いした後で、クスクスさんに出会いました。限られた予算の中で、僕のわがままもなんとか実現しようとしてくれる姿勢がとても良く、鎌倉の土地柄や建物の全体バランスを絶妙に取って頂いたことで、クスクスさんに決めました。あと、不透明なお見積もりを目にすることもあった中、クスクスさんは費用面が非常に明確だったのも良かったですね。
当初から貴社内でも、設計は外部でお願いしようと決められていたのでしょうか。
設計施工両方やられる会社さんにもいくつか問い合わせさせて頂いたのですが、費用が不透明な場合もあり、設計と施工を別でお願いすることにしました。ただ、別々にお願いするというのは初心者にはなかなかハードルが高いとも思います。自分で施工会社さんも探さなければならないので。ですが、クスクスさんは工事内容に合った施工会社さんをご紹介下さり、すぐ工事の相見積もりも取ってくれたので、比較検討でき適正価格も良く納得できたので非常に助かりました。
他社で大手企業での新規店舗出店をご担当される方もいらっしゃると思うので、そんな方々に向けて、大きな企業だからこそ苦労した点などありましたら、ご共有頂けますか。
苦労は本当にたくさんありました(笑)大きな会社に限らないかもしれませんが、新しいことを提案し前に進めるということは本当に時間もかかりますし、うわべの言葉だったり裏付けのない言葉はなかなか信用してもらえません。担当者自身の実績が非常に重要になってきます。僕の場合は、自主販売販路の必要性を掲げ10年間現職に勤め、遠回りだったのかもしれませんが、その間に様々な実績を積み、自分の言葉に重みを持たせるということを心がけてきました。
店舗を作る上での面白みを教えてください。
正直大変なことばかりでしたが、期待してくれている方々の思いもあり常に背中を押して頂き、イメージ通りの店舗を作ることを常にモチベーションは高く持っていました。少しずつ具体的になっていく中で、やりがいと嬉しさが増して行きました。
チュノンブリランテのシャツにはたくさんのこだわりが詰め込まれています。例えば、生地の柄あわせ、上前立、下前立をミリ単位で合わせる技術は圧巻!そしてこだわりの縫製!本縫いはもちろん見えないケンボロの裏の始末までこだわりを持って製作しております!カジュアルシャツでここまでこだわって作っているメーカーは少ないですよね。単純に見た目が可愛いからという理由で購入した場合と、ここまでのこだわりを知った上で購入した場合だと、購入後の着用頻度が全然違うんですよね。店舗だとそれをお客様にダイレクトにお伝えできるので、それが面白みの一つではないでしょうか。
物件を、鎌倉笹目町のこの場に決めた理由を教えてください。
都内ですと、溢れるモノの中に埋もれてしまう懸念がありました。そこで鎌倉という少し離れた土地に店舗を構えることで、質の良さを際立たせることができると考えました。鎌倉という土地は最初から決めていたのですが、小町(中心)から少し離れた所で、入りやすい間口が気に入り、ほぼ即決でこの物件に決めました。
立地探しにはどのくらい時間をかけられましたか?
立地はとても重要視していたので、なんだかんだ1年半かかりました。プロジェクト発動からトータルで2年くらいでしたが、物件探しが一番時間がかかりましたね。
今後について
今後こちらがチュノンブリランテ本店ということで、これからが勝負です。お客様に満足いただける様な商品を作り続けると同時に、来店して頂けた方に心安らぐひと時の空間をご提供できる様なお店作りを目指していきます。近隣にはたくさんの観光スポットも多くありますので観光ついでに足を運んで貰えますと嬉しいです。0が急に10にならなくても、0が1、1が2と少しずつ後退せずに前進していきたいと思っています。