Siblings オーナー
藤井淳
kusukusu inc. 代表
鈴木 竜
「鎌倉を拠点としたビジネスを応援したい」という想いを持つオーナーさんの第一号店。鎌倉駅西口から徒歩2分というこちらの物件を見つけた瞬間、家族でお店を出そうと決意したのだそう。仲が良くとても素敵なご家族皆さんと作り上げたお店です。インタビューに答えて下さったのはCafe Siblings(シブリングス)の藤井淳さんです。
ご自身のお店を持つに至った経緯を教えてください。
元々家族でいつかお店を持ちたいと話しており、私自身も前職を退職し父の会社を手伝ったりしていた頃、ちょうど家族で歩いていたら、この物件を見つけたんです。家族全員一致で「この場所でお店を持ちたいね!」となり、店舗を作ることになりました。通常と逆ですよね。先に物件を見つけて、ここでお店を持ちたいという風に至りました。物件に出会ったのが2月頃で、そこから大急ぎでコンセプトや設計を詰め、4月末までに工事を完了して頂き、無事ゴールデンウィーク前にオープンすることができました。
物件の決め手は何でしたか?
風の流れですね。入った瞬間、窓がたくさんあって、光の入り方と風の流れがとても良いと思ったんです。直感でしたね。普通は事業計画書があって、数字を照らし合わせて、という作業があると思うのですが、資金の面でも直感で決められるというのは恵まれたことだったなと思います。
設計・施工会社はどの様に探されましたか?
最初は家族でアイディアを出し合ってやろうとしていたのですが、それだと統一性もなくまとまらないので、第三者にお願いしようと決めました。地元鎌倉のデザイン会社さんで探していたところ、クスクスさんが見つかりました。最初は確定ではなく、ほんの試しにお電話させて頂いたのですが、その時のご対応がとても良かったんです。それで、ぜひ直接お会いしてみたいと思ったんです。第一印象を左右する応対って本当に大切だと改めて勉強させて頂きました。
お店のコンセプトはどの様に決められましたか?
最初は家族みんなで「こんなのあったらいいな」という感じで考えていました。そこで、クスクスさんにお会いして、漠然としていたものが磨かれ、形になっていきました。理想の顧客像(ペルソナ)を『31歳女性。名前は○○』など細かく設定することで、訴求力と統一感のある店舗をいかに作るか学ばせていただきました。クスクスさんと打ち合わせを重ね、様々なマーケット情報含めコンセプトを詰めさせて頂き、最終的に「鎌倉の発信地」というコンセプトが生まれました。
コンセプトを再現するために一番工夫した点は何でしょうか。
空間ですね。顧客像の31歳女性ですと、居心地の良い空間、センスの良い空間というのが非常に重要だろうという結論に至り、空間は一番重視しました。そういった空間をクスクスさんに作って頂いた上で、私たちはフードメニューなどを合わせていこうと考えました。
竣工となりますが、コンセプトを再現するような空間はできましたか?
いやもう、想像以上です。やっぱり感動しますね!ご提案頂いた入口の大きなガラスドアが特にお気に入りです。夜になると昼とは全く異なる雰囲気で照明が魔法のように輝き出します。素敵な空間を作って頂いて、本当に感謝しています。
メニューを考える上で重要視されたことはありますか?
お店のコンセプトとして、「フリーランスの31歳女性が快適に仕事をできる場所」というイメージがあったので、そこからブレない様、ワンハンドで簡単に食べられるものというのはこだわりました。あとは、私含め家族が食品産業に携わってきた知識と経験を活かし、美味しい味をスタッフ全員が同じ様に再現できる仕組み作りには力を入れました。
スタッフさんはどの様に構成されていますか?
私と姉(シブリングス=兄弟という意味)、それから友人の中でアルバイトとして働いてくれる方が2名います。私たち兄弟は自分たちのお店なので、大変な時でも一生懸命やれますが、アルバイトの方たちに心から楽しんでもらえる様にするのが非常に大切だと考えています。おしゃれで、働くスタッフたちのモチベーションが上がるような環境を作りたいと思っています。
お店を告知する方法として、弊社からもプレスリリースを出させて頂いていますが、他にどの様なことを実施されていますか?
Instagram、Facebookは準備段階から必ず週3、4のペースでアップする様にしています。ターゲット層の方たちはこまめにSNSをチェックすると思うので、私たちも絶えず情報発信していくことが重要だと考えています。色々な発信方法があると思いますが、SNSは見る側も気軽に見れて、発信する側も手軽に発信できるので、採用しています。更新は、現在はスタッフを一人決めて担当してもらっていますが、いずれ、他のスタッフも統一感を持ってそれぞれのお店への想いを投稿できるようにするのも大切かな、と思っています。
今後の目標、ビジョンなどはありますか?
ターゲットの31歳女性のみならず、地元の皆さんと切磋琢磨できる様な関係を築いていけたら嬉しいです。私たちはまだこれからですが、地元の企業、団体さんたちと一体になり鎌倉全体として盛り上がっていければと思っています。あとは、3年後、5年後きちんと地盤を固めた上で、2号店をオープンできればと思っています。まずは、階段を一つ一つ踏みしめていくことですね。頑張ります!